金融大臣の発言

先日(1月20日)に与謝野 経済財政担当大臣は1月の月例経済報告で各種の経済指標が急速に悪化していることを踏まえ、記者の景気に対する質問に対し、

「あらゆる指標は悪い方向に向いている。世界経済も日本経済も数カ月で好転することはありえない」

と発言し、株価は下落しました。

そして、今日(1月22日)は中川財務・金融担当大臣はここ最近の円高・為替相場について取材され、

「急激な変動は良くないので注目している」

と延べ、為替介入について聞かれると

「それは言わないほうが良い。しかし、やるべきことはやるということは常に考えておかなくてはいけない」

と語りました。
その結果が全てとは言いませんが、今日の株価は発言後上昇しました。

もちろん、相場の変動の全てが大臣の発言によって起きるわけではありません。しかし、国民全員が弱気になっているときこそ、国民のことを第一に考えた発言をリーダーのポジションにある者にはして欲しいものです。

例えば、先日の与謝野大臣の発言についても、今後の景気を記者に問われた時に

「今後数ヶ月で日米の景気が回復することはありえない」

と発言するのではなく、

「景気は依然、厳しい状況が続いている。政府としては景気回復に向けて、出来る事を全てやり、問題に全力で取り組んでいく。」

と発言すれば良い様に思います。

どちらの発言をしても、意味的にはほとんどかわりません。しかし、発言を受け止める人の印象はまったく異なります。

真のリーダーは皆が困っている時にこそ強烈なリーダーシップを発揮する必要があるのではないでしょうか。

そのあたりが認められてオバマ大統領は国民に選出されたような気がします。

日本の政治家も、もういい加減に仕事を始めなくてはいけません。どうでも良い定額給付金の議論などしていないで、もっと実効性の高く、国民のための政策をして欲しいものです。

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