昨日はブラジルの経済について少し書きました。
番組内ではブラジルの政治についても語られていたので、それについても書いてみようと思います。
まず、私は知らなかったのですが、ブラジルは世界を代表する農業大国なのだそうです。そして、まだ農業が出来る土地が莫大に残っており、(確か日本の国土の数倍と言っていました)今後さらに農地を広げることが可能だそうです。
農地が広大なブラジルは農業先進国なんですね!
ブラジルはこの農地でサトウキビを生産し、バイオエタノールの原料として使っているとのことでした。
アメリカなどはとうもろこしからエタノールを作るのですが、とうもろこしは食料としても広く利用されるため価格変動が大きいのでサトウキビを選択しているそうです。(サトウキビは主に砂糖の原料として利用されますが、砂糖は世界的な需要が安定しており、価格変動が少ないのだそうです)
まずスゴイのが、このサトウキビ生産を国家戦略としてやっているところです。
1970年代のオイルショック時にブラジルは深刻な経済危機に見舞われました。
当時、経済的に貧しかったブラジルは原油高騰のあおりを真正面から受けたのです。
それを教訓から「将来、原油が無くなれば、それに変わる代替燃料が必要である」と考えるようになり、国が手動となって代替燃料のエタノール生産を骨子とした「国家アルコール計画」を打ち出しました。
なんと、驚くべきことに1975年にこの計画を国家戦略としてはじめたのだそうです。当時は世界のどこもエタノールには注目していませんでした。恐るべき先見性です。
某日本国の政治家とは能力が段違いに違いますね。(比較するほうが失礼かもしれませんが 笑)
ブラジルが右肩上がりで急速に発展するのも当然かもしれません。
現在、このブラジルを指揮するのはルーラ大統領です。
ブラジルのカリスマ ルーラ大統領 (出展:the epoch times)
また、この大統領の発言が男らしいんだ、これが。
先日、G20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)に出席したルーラ大統領は自国の経済について聞かれたとに、こう答えたそうです。
「ブラジルは大丈夫だ。私たちは他の国がキリギリスのように遊んでいた時代に、必死に働き続けた。私たちの国は強い。国民はしっかり働いて、しっかりお金を使いなさい。それで、ブラジルはさらに発展できる」
世界各国の首脳が弱気な発言を繰り返す中、1人だけこのように答えたそうです。
もちろん、ブラジルだってエタノールの価格低下や海外資本の引き上げで楽ではないはずですが、国のトップがこのように発言してくれたらどれだけ国民は心強いことか!
きっとブラジル経済は大丈夫なのでしょう。
この発言を聞いて、私はルーラ大統領のファンになってしまいました。ルーラ大統領は支持率も80%を超えており、ブラジル国民に絶大な人気を誇っているようです。(実に日本の4倍以上。支持率の差が4倍って・・・)
ルーラ大統領への尊敬を込めてイラストを描いてみました。
ルーラ大統領のイラスト 驚くほど似ていない(笑)
やめときゃよかった・・・・・。
今こそ、国のトップには強力なリーダーシップと将来を見据える力が求められています。
麻生太郎には無理そうだなぁ~。