‘株日記’ カテゴリーのアーカイブ

NHKで預金封鎖について報道されたらアクセスが増えたの巻

2015 年 4 月 4 日 土曜日

みなさんこんにちは。
実に2年半ぶりの更新ですね。「このブログ見てる人なんているのだろうか?」そんなことを思いつつも、せっかくあるブログなので更新してみようかと思います。

私が運営する「株ではじめる資産運用」ですが、2008年に運用を開始し、はや7年以上の月日が経ちました。私がサイトをせっせとつくっていたころは、日経平均が8000~9000円台。今では信じられない価格ですね!その後、アベノミクスや日銀砲(通称:黒田砲)による急激な円安誘導もあり、日経平均は2万円目前まで回復しました。(ただ単にインフレしただけとも言う笑)

きっと、この数年間、株を持っていた方にはそれぞれにドラマがあったのではないかと思います。

 

たぶん、金融に詳しくない人は、おぼろげに「日本経済の景気が回復している!」なんて、思っているかもしれませんが、それまやかしに近いので注意してくださいね。

 

さて、今日はそんな株価の近代史じゃなくて、「預金封鎖」についての話題です。最近、めっきり更新頻度の落ちてしまった「株はじ」ですが、ある時、GoogleのAnalyticsを見ていたら、普段の25倍以上のアクセスが殺到しているではありませんか?

 

「な、なに?何が起きたんだ・・・」

 

そんな風に思い、原因を追求してみると、どうやらNHKの番組で預金封鎖の報道があったようです。今まで、この金融史に興味関心が無かった(もっと言えば存在そのものを知らなかった)一般人の方が、きっとビックリしてネットで検索をかけたのでしょう。それでアクセスが激増したというわけです。(ちなみに、アクセスが急騰したのはこのページです。貯金は誰のもの?預金封鎖

 

たぶん、「株はじ」読者の方であれば、一度は読まれたことがあるコンテンツでは無いでしょうか?

 

あんまり嬉しい話じゃありませんが、超高齢化社会の進展、終わらない不況、開き続ける格差、そして我らがNHKでの報道とくれば、来るべきXデーが近づいてきているような気もしてならないですね。著名な経済学者の中には、日本国内で預金封鎖は絶対に発生しないだとか、国債が紙切れになることなんてありえない、なんて議論がなされていますが、将来だけは誰にも見通せません。起きないに越したことはありませんが、何があっても対応できるような体制は整えて置きたいですね。

 

超円高時代に外貨投資をもっとしておけば良かったと最近、若干公開をしてますが、いまさら後の祭りですね。さて、未来にはどのような出来事が待ち受けているのでしょうか?国家破綻や戦争じゃないことを切に願います。。。

 

ちなみに、私事ですが、ここ数年で日本で何があってもよいように、仕事で通用するレベル(??)まで英語を勉強してみました。「どんな社会でも行きていける」というのは、必ずしも金融資産の大小ばかりではありません。株式投資などをして資産を蓄えるだけでなく、世界中どこでも通用するスキルを身につけるのも、リスクヘッジだと言えるかもしれませんね。

また円高の話・・・

2012 年 2 月 29 日 水曜日

このブログもちょっと放置していたと思ったら、もう少しで2年も経ってしまうのですね!
ビックリ!(ところで、読者なんて本当にいるのでしょうか? 笑)

もちろん、ブログを更新していない間も株はちゃんと続けていて、東日本大震災や歴史的に見る円高の進行などで、それなりに影響は受けているのですが、何とか収支はプラスでやれています。

最近、日銀が「日本経済を将来的にはインフレに持ち込むぞー!」って、インフレ宣言!?をしたこともあり、この数週間で為替も少し戻しました(と言っても、まだ80円チョイですけどね)。

ただ、私はこのまま為替が円安傾向に進むほど甘くはないと見ています。
何と言っても、ヨーロッパの通貨危機は結論が4月に先送りされただけで解決した訳ではありませんし、そうでなくても、欧州のユーロや米国のドルに比べて、日本の円の通貨供給量が全然少ないためです。

もちろん、長期的には今のような円高は収束していくのを望みますが(でないと産業の空洞化が一段と進んでしまうので・・・) 、実現はまだまだ先でしょうね。

1つだけ輸出関連の銘柄の株を保有しているので、さっさと少しだけ円安になってほしいものです。
(この株だけは完全に塩漬け状態w)

ただ、この円高のおかげで良かったこともあります。
それは、今まで調べることのなかった、ベトナムやフィリピン、そしてヨーロッパの株式市場についても勉強する気になったことです。

もちろん、これまでも海外の銘柄(ファンド)には投資をしてきたのですが、現在、円がとても強いので、このチャンスに個別銘柄をあさっていきたいと思います。

年間10%以上の爆発的な成長を遂げる国よりは、年間5%前後で長期間にわたってジワジワと株価を上げていく国の株の方が個人的には好みなので、じっくりと探してお宝株を見つけたいですね。

それにしても、海外の財務諸表(四季報?)を読むのは想像以上に疲れます。英語力は付いてなによりですが(笑)

円高はいつまで続くのか?

2010 年 3 月 8 日 月曜日

お久しぶりです。ヒデです。
本当に久しぶりの更新です。

最近、めっきりと株の取引をしていませんが、徐々に日経平均も回復してきているみたいですね。一時は8000円を切り、「ついに日本沈没か?」とも思いましたが、まだまだ等分の間は大丈夫なようです。

普通なら日経平均が回復すれば自信の保有銘柄の現在価値も上昇するなはずなので、手放しで喜べば良いのですが、今回ばかりはそうもいきません。
なぜなら・・・・・為替相場が円高過ぎるからです。

約1年半前の2008年10月、リーマンショックが起きたときに、私は経済は海外から戻ると考え、国内銘柄は”輸出関連銘柄”に絞って集中的に投資をしました。
その読み自体は間違っていなかったのですが、問題は為替相場です。

ここまで極端に円高相場が続くとは考えていませんでした。円高の影響を受けて、私の保有している”輸出関連銘柄”はちっとも株価が上昇してきません。リーマンショック前の株価から考えれば、とっくに2倍くらいになっていても不思議じゃないんですけどね(苦笑)

まあ、そうは言っても不景気はまだまだ続きそうですし、業績自体も回復してきているみたいなので気長に保有することにします。忘れた頃に振り返ったら信じられないくらいのパフォーマンスになっているでしょうからね。

世界中の投資家は何を思って、この国債まるけの国家が安全だと考えているのでしょうか?国の負債の残高がGDPの200%に匹敵する(実際は超えてる?)かもしれない国家の通貨がこれほど買われる現在の国際経済に若干の不安すら覚えます。円の価値が国際的に見てこれほど高いのはイマイチ理解できないところです。

そうは言っても、長い時間をかけて、本来あるべき為替相場に落ち着いていくとは思います。そのときが、私にとって保有株の売り時ですね。

リーマンショックを経て、株価の値動きにもかなりの耐性が出来たので、少しの株価の上下ではまったく動じなくなりました。また、何がどう起きても普通にいけば含み損を抱えなくても良いポートフォリオが組めたのも救いです。あの時、大胆に動いて本当によかった。(でも惜しむらくは不動産銘柄を一切ポートフォリオに入れなかったこと・・・。不動産会社が突然全て倒産するはず無いのに何で1銘柄も買わなかったのだろう 泣)

いつの日になるか分かりませんが、今の保有銘柄を全てきれいさっぱりと手放す時がくるのを楽しみに待っていたいたいと思います。

人に株式投資を教える難しさ

2009 年 6 月 4 日 木曜日

最近、人に株式投資を教える難しさを痛感しています。

「株ではじめる資産運用」の運営を始めてから、友人・知人に株式投資についてアドバイスを求められる機会が圧倒的に増えたのですが、その度にどこまで説明して良いか悩んでしまいます。

株には大きなリターンもありますが、当然リスクもあります。
場合によっては壊滅的な損失をこうむってしまうこともあるでしょう。
しかし、それらの大部分は知識によって防げるものだとも思いますし、私はそう信じています。

株を始めるにあたっては、証券市場への理解や、株そのものの知識についてもさることながら、ポジションの取り方、ロスカット、目標利回りの設定、銘柄選択の知識、利益確定の方法、など必要な知識が数限りありません。

しかし、知識があれば勝てると言うものでもなく、最終的にはメンタルだという人もいるくらい、
実態の掴めないものでもあります。

では、その知識をどこまで伝えれば、投資の情報提供として適切なのでしょうか?
この線引きが難しいです。

私は教える以上は、教えた人には株式投資で良い思いをして欲しいと思っています。
ただ、実践から習得した知識ではなく他人から聞いただけの知識は底が浅いとも思います。

市場から退場されられない程度の知識ってどれくらいなんでしょうかね。
現在の課題です。

ヒデ画伯の「名作美術館」

2009 年 5 月 19 日 火曜日

みなさん今日は。今晩は。
久しぶりのブログ更新です。

最近の日経平均は、一時の底値圏から脱却した雰囲気はあるものの、景気の先行き不透明感から方向性を失っているように感じますね。

決算発表がひと段落し、その内容も市場の想定の範囲内だったようなので、しばらく波乱の展開はお預けとなりそうですが、去年のことがあるので気は抜けませんね。

明日はGDPの発表もありますし、具体的な方向性が見えてくるのは明日以降となるのでしょうか。(どっちみち今日の市場は既に終了しているので、明日以降しかありえませんよね。書いていて気がつきましたw)

私の場合、基本的に長期投資家なので、株価が動かない時はあまりやることがありません。相場が動いていないと、利益確定も新規購入も出来ませんからね。

なので、最近は経済や投資についてのことを、より多くの人に知ってもらおうと、「株マン」というマンガを描いています。

株マン
http://manga.jpnfuture.com/

株マンでは株式投資の話にとどまらず、日本経済が今後迎える状況や、年金問題、人口問題などの幅広い分野までカバーして行きたいと考えています。

まだ、開始して間もないのですが、おかげさまで、多くの方に見て頂いているようです。
私自身も予想以上に多いアクセスに驚いております。

株マンの本編ストーリーは基本的に月曜日木曜日の更新なのですが、その他の曜日は制作の裏話なんかをアップしてます。

今日は、私が書いたイラストが制作秘話として紹介されています。自分で言うのも何ですが、いろんな意味で画期的なのでお時間に余裕がある方は是非一度見てみて下さい。また、最近気分が落ち込んでいる人も、少しは改善されるかもしれません(笑)

株マン
http://manga.jpnfuture.com/

私自身に自覚はあまりなかったのですが、どうやら私の書くイラストは、いわゆる「画伯クラス」のようです。

デザイナーのみはるんにめっちゃいじられています。
昔、油絵教室に通っていたあの実績はいずこへ・・・・。

かえるさんが遊びに来てくれました!

2009 年 5 月 4 日 月曜日

去る4月25日、株式投資ブログのカリスマ「かえるさん」が私たちのオフィスに遊びに来てくれました!(かえるさんのブログはこちら →かえるの気長な生活日記

カリスマのかえるさんに敬意を表してひさびさにイラストを描いてみた・・・・・死亡(爆)

カリスマのかえるさんに敬意を表してひさびさにイラストを描いてみた・・・・・死亡(爆)

かえるさんとお会いするのは2度目だったのですが、じっくりとお話させて頂くのは初めてだったので、とっても緊張しました。(みはるんは何か質問されるんじゃないか?と心配してガクブル状態でしたw)


しかし、いざ話し出すと緊張も解け、また、かえるさんがとても話しやすい人だということもあり、トークもとっても盛り上がりました!

まぁ、かえるさんがメチャメチャ知識が豊富なので終始圧倒されていただけとも言いますが(笑)

やっぱり、知識のある方といろいろと話すのは楽しいですね。いつも、みはるんに教えてばっかりだったので、久しぶりに楽しい時間をすごすことが出来ました(爆)

「これからも色々とコラボしていこう!」と涙が出るほどうれしいお話も頂き、サイトやっていて良かったと心から思いましたよ。

かえるさん、今度は私が大阪に会いに行きますね~♪


株とメンタル

2009 年 4 月 20 日 月曜日

「株式投資は知識だけでは勝つことが出来ない」

こんな風に言う人がいます。

私は100%そうだとは思いませんが、ある意味では当たっていると思います。

メンタルコントロールが出来る人と出来ない人では、仮に知識が同じでも株のリターンは大きくことなるとは思いますので。

心理学で面白いものに、サンクコスト効果というものがあります。

例えば、あなたが焼肉の食べ放題に行った時のことをイメージしてください。

普段は特に食べ過ぎることは無いけれど、食べ放題になると何故か食べ過ぎてしまうことありませんか?

コレ、不思議に感じますが、誰にでも経験があると思います。
このように心理的に判断してしまうことをサンク・コスト効果といいます。

「食べ放題」「1皿ずつ注文」の差は、料金を始めにまとめて支払うか1皿ずつ料金が追加されていくかの違いです。

つまり、サンクコスト効果とは、「既に使ってしまい、元に戻らないお金がその人に与える影響」と言い換えることが出来ます。日本語に翻訳すると「埋没費用」となるもの納得です。

きっと私たちも、合理的にだけ判断できれば、もっとパフォーマンスが上がるんでしょうね~!ただ、そうは言っても食べ放題ではやっぱり食べ過ぎてしまいます。

自分がメタボ気味なのも納得だわ・・・・(爆)

追記:

ちなみに、このサンクコストをサンクスコストと間違えている人がいたりします。
Thanks (ありがとう) と Sunk (沈んだ) では意味が全然質がいますからね。
要注意です(笑)

【株売買】タイミングの難しさ

2009 年 4 月 3 日 金曜日

日経平均は今日も昨日に続けて上げましたね。
G20での経済支援政策が世界的に好感されてきているのでしょうか?

私の保有株も日々、上下の乱高下を続けていますが、最近の値動きを見るにつれ、株式取引タイミングの難しさを痛感しています。

例えば、以下は私が売却した【9113】乾汽船の直近チャートですが、タイミングによって株価が20%以上も乖離しています。

乾汽船のチャート。ボックス圏で激しく上下しています。

乾汽船のチャート。ボックス圏で激しく上下しています!

私は605円で購入し、途中で配当の権利(28円)を確保した後に、633円で売却しましたが、これもタイミング次第ではまったく異なったリターンになるでしょう。

もちろん、短期での株価の推移は予想することは難しいのは承知ですが、やはり出来ることならば高値で株をつかむのは避けたいところです。

今回は海運株に与える影響の大きいバルチック海運指数が低下していることと、世界的な運輸量の減少懸念から株を手放しましたが、今後の経済はどのような方向に向かうのでしょうか。(個人的には2009年度の末頃からの回復を期待しています。)

特に昨今は、日経平均に大きな影響を与えると言われている日銀短観「景気が引き続き悪い」という評価を数字で表したにも関わらず、日経平均が上げている状況です。

どこかにもっと当てになる指標が無いものでしょうかね?(笑)
景気の動向を的確にウォッチし、良いリターンを確保できるように頑張りたいです。

スイングトレードは失敗?? タムロン【7740】

2009 年 4 月 2 日 木曜日

2月26日に人生発のスイングトレードを実施した【7740】タムロンですが、当時の抵抗線(もちろん私だけがそう考えていたw)を楽々突破し、目下1200円を目指して高騰中であります。

スイングトレード時のチャート。当時は将来株価が下がりベストな選択だと思っていたが・・・・。

スイングトレード時のチャート。当時は将来株価が下がるからベストな選択だと思っていたが・・・・。

えぇ。人生発のスイングトレード見事に失敗いたしました(笑)

今回、スイングトレードもどきを実践してみて、「やっぱり投資はそれほど簡単じゃないね」と思うとともに相場を読む難しさを実感しております。

タムロン売却後のチャート。見事に右肩上がり(爆)

タムロン売却後のチャート。見事に右肩上がり(爆)

となりで、株を売らずに含み益を増大させたみはるんがせせら笑うのが聞こえてきますよ・・・。

そりゃ、俺だって間違うよ。人間だもの。
100%当てられたら、今頃南の島でパソコンのモニター見ながら遊んで暮らしてるし(爆)

それにしても、エンジャパンと言い、タムロンと言い良い感じで裏切ってくれます(笑)
いっそう、景気予測も期待を裏切って欲しい、経済成長率10%とか・・・・(遠い目)

そういえば、最近思うのですが、投資で大きなリターンをあげる人ってどれくらいの割合で読みを的中させているのでしょうか?実際に具体的なデータが出ていないだけに気になるところです。

例えば、世界的に著名な投資家と知られる、株の神様・バフェット数少ない銘柄に多額の投資をすることで知られていますが、もっと自分たちに近い規模の数億円という単位で利益を出している人はどれくらいの銘柄を株で運用しているのでしょう?(もちろんバリュー系の中長期投資家の話です)

>こんなことを書いていたら、横からみはるんに「ヒデさんの運用金額と数億じゃ開きが
あり過ぎだよ。」との突っ込みを受けました。それはそうだけど・・・(泣)

やっぱり、数銘柄ぐらいにリスクを分散しつつ、上手に利益を狙っているのでしょうか?
誰か知っていたら教えてください(笑)

私は”攻め”の銘柄と”守り”の銘柄を組み合わせて、4~6の銘柄で株を保有しています。これが私が情報を的確に処理できる限界量だと思うと同時に、リスクを分散しつつ、利益を最大化できる銘柄数だと思うからです。

ただ、これが有効かどうかは何年かして景気が回復してみないと分かりませんね。
(↑ 本当に回復するのか?最近はそれが疑問ですw)
みなさんはどうしていますか?

赤字国債の新規発行??

2009 年 3 月 31 日 火曜日

一向に良くなる兆しを見せない経済に対して麻生首相が赤字国債の新規発行も辞さない構えを表明したそうです。

麻生さんが赤字国債発行をも辞さないとの構えを表明!果たして成立するか?

麻生さんが赤字国債発行をも辞さないとの構えを表明!果たして成立するか?

確かに、現在の景気を見ているとこれはやもを得ない判断のような気がします。
しかし、つくずく麻生さんも悪い時期に総理大臣になったものだと思いますね。

はっきり言って、現在のような景況感の中であれば、誰が首相になっても同じような気がします。政府としてできることは、限られた予算の中から景気に好影響を与えそうなことを実施し、後は時間が解決してくれるのを待つしか無い訳ですからね。

仮に民主党の小沢さんが首相になったからと言っても、別に何も変わらないような気がします。個人的には・・・。(ただ、日本も真の2大政党制になって欲しいという思いもある)

定額給付金高速道路の料金値下げなども、中身の詰めはかなり甘いところがありますが、経済を活性化するためには必要なことと思います。

私は個人的にはそれぞれ、以下のようにすれば更なる経済効果が見込めたと考えていますが、みなさんはいかがでしょうか?

■定額給付金

現金を国民の一人ひとりに配布するのは、不況時に行う政府の行動として、経済学的な立場から見ても間違っていないと思います。実施の方法がイマイチなのと、マスコミによるネガティブキャンペーンの結果から国民の評判はすこぶる悪いですが、消費が落ち込んだ中では、これらの対策は消費を喚起するために大切だと思います。

ただ、定額給付金を現金で支給するのではなく、利用できる範囲を絞った商品券の形で、かつ、もらった瞬間から価値が減額される形で配布されれば、経済に与えるインパクトはもっと大きくなると思います。

野菜や果物のように支給される現金の価値が常に減り続ければ、人は商品券をもらった瞬間に使おうと思います。お金は通常、持っているだけで利子が付きますが、その反対の形をとるのです。

その結果、定額給付金は配っただけ市中で使われるので、経済が活性化し、景気の上昇要因に成りえると私は考えます。

また、使用できる地域を限定すれば、地域経済のの活性化にもつながり、富の分配的な見地から考えても理想的だと思います。

■高速道路の値下げ

高速道路の値下げについても、土・日に限定したり、普通自動車に割引を限定したりしないで、商用の車にも適用範囲を広げたほうが効果が高かったのではないでしょうか?

例えば、運輸業界などは昨年の燃料価格の高騰や、近年の運送料金値下げ競争によって、企業の体力が相当に削られていると言います。景気の悪化によって、荷物の量も減っているでしょうから、それらの業界に対して高速料金の値下げと言う形で富を分配する形はとれなかったのかと疑問に思います。

ただ、単純に全ての車種に対して高速料金の値下げを行えば、システム導入に伴う混乱もこれほど起きなかったはずですし、導入するシステムもシンプルになるので、掛かるコストもかなり抑えられます

現状のままでは観光業界等の、非常に限られた業種しかこの恩恵を受け取ることができないような気がします。

日本経済が世界に先駆けて浮上するためには、国内の内需が活性化することが必要不可欠なので、タイムリーに影響の出る経済対策を取ったほうが良いと言うのが私の持論です。

さてさて、日本経済は今後数年間どのような動きを見せるのでしょうね?