【4849】エンジャパン②

2009 年 2 月 4 日

1月9日のブログで取り上げた【4849】エンジャパンですが、しっかりと調査をする前に吹いてしまったようです。

1月8日の終値で62200円だったのが、今日2月4日の終値では95500円。1ヶ月弱で53.5%の上昇です。

もうここまで上がってしまったら私には買えません!あとは好きにしてくれ(笑)

もうここまで上がってしまったら私には買えません!あとは好きにしてくれ(笑)

特に材料も無いにも関わらず、本当にすさまじい相場ですね。
PERでみても7.56倍まで上がってきてしまったので、今の激安相場から見ると少し買いにくくなってきてしまいました。

ただ、先日読んだ新聞では、今期末(3月末決算企業)の利益水準からすると、東証一部上場企業の平均PERは30倍前後だそうです。

そう考えると、この株価水準でも割高ということになります。
いやはや、まったく意味が分かりません。

エンジャパンについては「少しでも買っておけばよかったなー!」と思う反面、こんな時期だからこそじっくりと財務諸表やニュースと向き合って投資判断をしなくてはならないと思う自分もいます。

それにしても、本当に株式投資は奥が深いですね。日々勉強です。

今日は日経平均が213円上げ、私の保有株も3.9%上昇し、久しぶりに含み益が出ました。最近は日経平均が上げても、自分の保有株が下げるパターンが多かったのでちょっとひと安心です。

目下、ビッグ3の倒産や、バッドバンク構想崩壊など不安な要素は付きませんが、少しずつ経済危機が終焉の方向に向かってくれることを祈ります。

NHKスペシャルを見て②

2009 年 2 月 3 日

昨日はブラジルの経済について少し書きました。
番組内ではブラジルの政治についても語られていたので、それについても書いてみようと思います。

まず、私は知らなかったのですが、ブラジルは世界を代表する農業大国なのだそうです。そして、まだ農業が出来る土地が莫大に残っており、(確か日本の国土の数倍と言っていました)今後さらに農地を広げることが可能だそうです

農地が広大なブラジルは農業先進国なんですね!

農地が広大なブラジルは農業先進国なんですね!

ブラジルはこの農地でサトウキビを生産し、バイオエタノールの原料として使っているとのことでした。

アメリカなどはとうもろこしからエタノールを作るのですが、とうもろこしは食料としても広く利用されるため価格変動が大きいのでサトウキビを選択しているそうです。(サトウキビは主に砂糖の原料として利用されますが、砂糖は世界的な需要が安定しており、価格変動が少ないのだそうです)

まずスゴイのが、このサトウキビ生産を国家戦略としてやっているところです。

1970年代のオイルショック時にブラジルは深刻な経済危機に見舞われました。
当時、経済的に貧しかったブラジルは原油高騰のあおりを真正面から受けたのです。

それを教訓から「将来、原油が無くなれば、それに変わる代替燃料が必要である」と考えるようになり、国が手動となって代替燃料のエタノール生産を骨子とした「国家アルコール計画」を打ち出しました。

なんと、驚くべきことに1975年にこの計画を国家戦略としてはじめたのだそうです。当時は世界のどこもエタノールには注目していませんでした。恐るべき先見性です。

日本国の政治家とは能力が段違いに違いますね。(比較するほうが失礼かもしれませんが 笑)

ブラジルが右肩上がりで急速に発展するのも当然かもしれません。

現在、このブラジルを指揮するのはルーラ大統領です。

ブラジルのカリスマ ルーラ大統領

ブラジルのカリスマ ルーラ大統領  (出展:the epoch times)

また、この大統領の発言が男らしいんだ、これが。

先日、G20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)に出席したルーラ大統領は自国の経済について聞かれたとに、こう答えたそうです。

ブラジルは大丈夫だ。私たちは他の国がキリギリスのように遊んでいた時代に、必死に働き続けた。私たちの国は強い。国民はしっかり働いて、しっかりお金を使いなさい。それで、ブラジルはさらに発展できる」

世界各国の首脳が弱気な発言を繰り返す中、1人だけこのように答えたそうです。
もちろん、ブラジルだってエタノールの価格低下海外資本の引き上げで楽ではないはずですが、国のトップがこのように発言してくれたらどれだけ国民は心強いことか!

きっとブラジル経済は大丈夫なのでしょう。

この発言を聞いて、私はルーラ大統領のファンになってしまいました。ルーラ大統領は支持率も80%を超えており、ブラジル国民に絶大な人気を誇っているようです。(実に日本の4倍以上。支持率の差が4倍って・・・)

ルーラ大統領への尊敬を込めてイラストを描いてみました。

ルーラ大統領のイラスト 驚くほど似ていない(笑)

ルーラ大統領のイラスト 驚くほど似ていない(笑)

やめときゃよかった・・・・・。

今こそ、国のトップには強力なリーダーシップと将来を見据える力が求められています。
麻生太郎には無理そうだなぁ~。

NHKスペシャルを見て①

2009 年 2 月 2 日

日曜日のNHKスペシャルはとても面白い内容だったので、そのまとめと感想について、今日と明日の2回に分けて書いてみようと思います。

番組のタイトルは「サンパウロ 富豪は空を飛ぶ」。

テレビ欄を見ていて、たまたま発見しました。
なかなか興味をそそるタイトルです。
サンパウロと言えば、ブラジルの大都会ですが、

【現在発展途上の真っ只中にあるブラジルにあって富豪が空を飛ぶとは何のこっちゃ?】

と思いながら番組を見始めました。

番組によると、サンパウロではヘリコプターを所有する富豪が増えているとのこと。

サンパウロは中間層(年収それなりに高く、ある程度贅沢をしても大丈夫な人たち)の激増によって、個人所有の自動車が増え、渋滞が社会問題として深刻化しているようです。

番組では75Kmの渋滞について取り上げられていました。
75Kmって、想像も出来ない距離ですよね。本当、信じられません。

富裕層は渋滞による時間のロスを避け、ヘリコプターによる移動を選択しているとのこと。
また、防衛の意味もあるようです。

まず、その発想が素敵です。そして、それを実現させてしまう姿も(笑)

現在、サンパウロでは約400機のヘリコプターが上空を飛び交っており、個人所有のヘリコプターが約半分を占めているそうです。

最近ではヘリコプターのレンタル会社も登場し、年間25%のペースで成長を続けているのだとか。スゴイ国ですね!

テレビで放映されている都市を上空から写した映像も、見渡す限り高層ビルだらけの大都会でした。都市化しているのは先進国だけではないようですね。

私は海外旅行に行くのが趣味なので、今までたくさんの町を見ましたが、正直、東京よりも都会の街なんていくらでもあります。

なんか、このまま行くとブラジルにまで日本は抜かれてしまうのではないかと心配です。

私はこの番組を見て、「ブラジルは政治も素晴らしいなぁ」と思いました。
その話はまた後日。

バッドバンク成立なるか?

2009 年 1 月 28 日

今、米連邦公開市場委員会(FOMC)で話題のバッドバンクですが、果たして設立はなるのでしょうか?

「バッドバンク」と言われると、なんとなく嫌なイメージがしますが、実際は違います。

バッドバンクの勝手なイメージ。何だかとってもワルな感じだね(笑)

バッドバンクの勝手なイメージ。何だかとってもワルな感じだね(笑)

簡単に言ってしまえば、バッドバンクとは不良債権の買取に特化した銀行です。

企業がビジネスをする中でつくってしまった、どうしよもない借金を企業の代わりに肩代わりしてくれる銀行と言ったら理解しやすいでしょうか?

バッドバンクは企業が持つ、焦げ付き直前の債権(借金)を積極的に買い取ってくれるので、企業はそれによって財務体質が改善し新たな雇用が生まれ新しいビジネスに移ることができるということです。

やってくれることを考えればむしろエンジェルバンクとでも言ったほうが適切な気がしますね(笑)

ただ、そうは言っても、バッドバンクの資金供給源はやっぱり税金です。よくよく考えてみれば、国民一人ひとりが、利益の出る見込みの無い債権(借金)を、無理やり買わされている状況と同じなので、やり過ぎはあまり褒められたものではありませんが・・・。

このバッドバンク、私には少し懐かしくもあります。

というのは、私が大学生の時に金融危機への対抗策として、ゼミで勉強したことがあるからです。(なんと!ヒデは金融のゼミ出身なのです)

当事は私も「まぁ、バッドバンクはあくまでも構想にしか過ぎず、出来ることは無いだろうな~」と軽く考えていましたが、まさかこんなに早く実現するとは・・・。

やっぱり、経済というものは読めないものですね。

まぁ、どちらにしてもバッドバンクを設立しなければならないほど、世界は経済的に追い詰められていると言うことでしょう。

本政府も戦後初の2年連続で経済成長率マイナスを発表しちゃうし、世の中どうなってしまうのでしょうね?

凡人にも暮らしやすい、普通の世の中に早く戻ってくれることを切に願う今日この頃です。

日経平均8000円台回復【378円の上げ】

2009 年 1 月 27 日

今日は日経平均がかなり戻しましたね。

「ブッタマゲタ」だけに豚を書いてみた。イラストは難しい(笑)

「ブッタマゲタ」だけに豚を書いてみた。イラストは難しい(笑)

なんにも材料が無いのに、378円の上げ。
ネット証券の管理画面を見て、思わず目を疑いました!

昨日までは数十万円あった含み損が、一気に含み益に変わってしまいました
あらためて相場のすごさを思い知りました。

最近、カラ売りなんぞを画策しておった自分としては、考えを改める良い機会となりました(笑)

それにしても、最近の相場はそれほど対した材料でなくても反応が大きすぎる気がします。

今日も昨日のダウ工業平均の上げ幅は38ドル程度なので、小幅な上げ幅だと予想していたのに、すっかり面を食らった感じです。(もちろん良い意味ですけどね!)

今週から来週にかけて、大手企業の第三四半期の決算発表が続きます。日ごとに大きく上げ下げする相場が続くのでしょうか?

私は長期保有での株式投資のスタイルを基本としているので、別にすぐに株を売る予定は無いものの、毎日大きく動くのは精神衛生上あまりよくありませんね

アメリカの中古住宅販売景気先行指数などの経済指標が市場の予測よりも悪化しなくなってきているので底打ちは近いのかもしれまえせんが、まだまだ気を引き締めて構えておく必要がありそうですね。

ジェラシー

2009 年 1 月 23 日

今日は株の話では無く、ブログの運営について書いてみたいと思います。

実は、このブログはうちの会社の従業員であるみはるんと同じ時期に書き始めました。
(ミハルンのブログは「株初心者みはるんのコバンザメ資産運用」というブログです。)

それにも関わらず、アクセス数で圧倒的に負けています。しかも、グーグル・ヤフーで検索しても表示順位も大差があるし、踏んだりけったり・・・。

そこで、ライバル研究と称してみはるんのブログを研究です。

むむー!コメント欄を見ると

「イラスト可愛いですね。また見にきます!」

「楽しいサイトなのでリンクに追加しておきました。」

の文字。

そうか、この差は見た目の差だったのか!

ミハルンはプロのデザイナーなので、自分でイラストも書けるし、見た目で圧倒的に負けているのが原因のようです。

イラストが上手いみはるんにかなりジェラシー燃やしまくりです(笑)

コメント欄を見ていると、あっちはたくさんコメントがあるのに、私のブログにはコメントも無く、やたら寂しいのはこのような理由からなのでした。(私が他の人のブログにあまりコメントを残していないのも原因かもしれませんが・・・。)

しかし、そう思っている矢先、みはるんの言葉が私の心にグサリと刺さります。

ミハルンいわく

「ヒデさんのブログは難しすぎて何が書いてあるのか分からない。みんなヒデさんみたいに経済に詳しくないし(笑)」

とのこと。

なにー!?そうだったのか!
何も気にせずに書いていたけれど、もっと読む人の事を考えて、誰にでも分かりやすく書かなくてはいけないのね。

とーっても勉強になりました。

これからは読みやすく分かりやすい内容を心掛けたいと思います。

しっかし、イラストの力だけで誰にも読んでもらってないのは寂しいですね。
私だって自慢じゃないですが、昔は油絵を習っていたし、小学校・中学校・高校と図工や美術はずっと5を取り続けてきました。

きっとやってやれないことは無い。だから絵もかけるはずだ(←根拠の無い自信
これからは毎日イラストを入れていくようにしようと思います。

そう思って、書いてみたのが下のイラストです。

ヒデ株ブログのマスコット?ぶさ犬君

ヒデ株ブログのマスコット?ぶさ犬君

クオリティの低さがヤバイ(笑)
書いた直後にさっそくブサ犬と命名しました!

みはるん師匠いわく、「とても味があってよろしい」とのこと。

そして、「自分にはもうこのように線に迷いのある絵は書けない」と言っていました。
うぅ、なんだかけなされている感じです。

今回は恥の上塗りで、書きかけのイラストも乗っけておきます。

書きかけのイラスト。左下はみはるんが一瞬で書いたもの

書きかけのイラスト。左下はみはるんが一瞬で書いたもの

さぁ、果たしてヒデのイラストは今後どれくらい上手くなっていくのでしょうか?

こちらにも乞うご期待!!

金融大臣の発言

2009 年 1 月 22 日

先日(1月20日)に与謝野 経済財政担当大臣は1月の月例経済報告で各種の経済指標が急速に悪化していることを踏まえ、記者の景気に対する質問に対し、

「あらゆる指標は悪い方向に向いている。世界経済も日本経済も数カ月で好転することはありえない」

と発言し、株価は下落しました。

そして、今日(1月22日)は中川財務・金融担当大臣はここ最近の円高・為替相場について取材され、

「急激な変動は良くないので注目している」

と延べ、為替介入について聞かれると

「それは言わないほうが良い。しかし、やるべきことはやるということは常に考えておかなくてはいけない」

と語りました。
その結果が全てとは言いませんが、今日の株価は発言後上昇しました。

もちろん、相場の変動の全てが大臣の発言によって起きるわけではありません。しかし、国民全員が弱気になっているときこそ、国民のことを第一に考えた発言をリーダーのポジションにある者にはして欲しいものです。

例えば、先日の与謝野大臣の発言についても、今後の景気を記者に問われた時に

「今後数ヶ月で日米の景気が回復することはありえない」

と発言するのではなく、

「景気は依然、厳しい状況が続いている。政府としては景気回復に向けて、出来る事を全てやり、問題に全力で取り組んでいく。」

と発言すれば良い様に思います。

どちらの発言をしても、意味的にはほとんどかわりません。しかし、発言を受け止める人の印象はまったく異なります。

真のリーダーは皆が困っている時にこそ強烈なリーダーシップを発揮する必要があるのではないでしょうか。

そのあたりが認められてオバマ大統領は国民に選出されたような気がします。

日本の政治家も、もういい加減に仕事を始めなくてはいけません。どうでも良い定額給付金の議論などしていないで、もっと実効性の高く、国民のための政策をして欲しいものです。

オバマ大統領就任

2009 年 1 月 21 日

2009年1月20日、現地時間の午後12時5分にバラク・オバマさんが黒人初のアメリカ大統領に就任しました。

私も、就任演説が聞きたくて深夜まで眠い目をこすりながら起きていた訳なんですが、演説のスタイルがこれまでとはかなり変わっていましたね!

よく言えば「温故知新」とでも言うのでしょうか??
これまでの歴史を振り返り、過去の教訓から学ぼうというような深みのある話です。

ただ、これまでのように”熱い男の演説”を期待していた私にとっては、少し拍子抜けな感じがしました。

内容も聖書の中身にそった、抽象的な感じで具体的な表現が乏しかった気がします。

そのせいか、オバマ新大統領の演説終了後、アメリカの株価は大きく下げたようです。
世間の期待としては、「俺はやるぜー!」みたいな内容を期待していたのでしょう。

しかし、そうは言うもののオバマ新大統領も心の底から困っていると思います。

大統領選直後よりも確実に、そして加速度的に景気は悪化していますし、アメリカ合衆国大統領という世界中から注目される立場になったあっては、下手な発言は許されません。

特にこの時期です。抽象的な表現に留めるより仕方なかったのでしょう。

景気の悪さもこれまでの大統領が経験したことの無いほどのレベルまで来ています。今はこの黒人初の大統領に期待するしかありませんね。

米国株の決算発表相次ぐ

2009 年 1 月 19 日

アメリカの大手企業の決算発表が相次いでいます。

先週末の「JPモルガン・チェース」「シティバンク」に続いて、今週は「ジョンソン・エンド・ジョンソン」「アップル」「マイクロソフト」「GM」「M&Tバンク」などの大型銘柄の決算発表が続きます。

決算の内容については、市場予測よりも悪いところと、意外に中身の良いところと分かれていますが、この経済環境では飛び抜けて良い決算など期待できるわけも無く、株価に対してはかなりネガティブな決算続きとなりそうです。

いよいよ明日、20日は黒人初のアメリカ人大統領 バラク・オバマ氏の就任ですが、いったい株式市場はどのように動くのでしょうか?

今週は「オバマに対する期待」と「米国企業の悪い決算内容」の戦いの1週間になりそうです。

経済は依然として厳しい状況が続いています。

取り急ぎはアメリカ経済の景気後退の鈍化が世界経済の浮上のきっかけになると思われるので、今後もアメリカ経済の動向には注目していかなくてはならないでしょうね。

オバマ新大統領には本当に頑張って欲しいものです。

東証一部上場企業の株式評価損

2009 年 1 月 17 日

金融危機の影響で、各企業の持つ投資用有価証券の評価損が膨らんでいるようです。

金融機関を除く、東証1部上場企業(2・3月決算)の平成20年10~12月期の評価損は7000億円を超える模様とか・・・。

いくら景気が悪いとはいえ、尋常では無い金額です。

ここで、注意しなくてはならないのは「投資用有価証券の多額の評価損によって、今期・大幅な赤字に陥った企業は回復も早いのではないか?」ということです。

株式評価損を抱えていても、本業に業績が順調だったり、本業への影響が少ない企業であっても、今回のような状況だと保有株式の金額が多い会社は甚大な評価損を出す可能性があります。

特に、日本は企業間の株式持合い比率が高い国なので、その傾向が顕著です。

「これまでに無い巨額の赤字なので、企業の株を手放す」という単純な投資判断ではいかないのが今回の決算ででしょう。

本業の業務が上手くいっている企業にとっては、株式評価損によって間接的に法人税の削減が図ることができるので、結果的にキャッシュフローが改善する可能性すらあります。

これからはじまる決算発表では、黒字か赤字かどうかよりも、赤字の内容にまでこだわる必要がありそうです。

もしかしたらお宝株が今回の決算で見つかるかもしれませんね!