今日は株式に投資したときの利回りについて書いてみようと思います。
株式投資をしている人ならば誰でも、1円でも安く買い、1円でも高く売りたいと思っています。(そうじゃない人が増えるとすごく投資が楽ですけどね!笑)
この1円に徹底的にこだわる人こそが投資で利益をあげられる人らしいです。
そして、私が読んだ本の中で、この1円に徹底的にこだわる人がウォーレン・バフェットだと紹介されていました。(さすが心の師匠!)
買い付け時の差がどの程度、将来のリターンに影響するかを例を出して考えてみましょう。
あなたが現在100万円を持っており、これを全額投資するとします。
1株100円の株と110円の株があり、それぞれを買って120円で売り抜けた場合について、
投資利回はどれくらいか考えてみましょしょう。
【100円で買い付けた時】
1株が100円の場合、投資資金が100万円あれば
1,000,000 ÷ 100 = 10000 ということで
1000株を買い付けることができます。
この株が、1株130円になった時に売却するので、手元に残る利益は
( 130 - 100 ) × 10000 = 300,000
となり、30万円の利益を得ることができます。
【110円で買い付けた時】
一方、1株を110円で買い付けた場合、投資金額100万円には変化が無いので、買い付けられる株数は
1,000,000 ÷ 110 = 9090株 (プラス端数100円)
となり、この時点でみても100円で買い付けたときと比べてかなり少ない株数しか手に入れることがきません。
当然、株数に応じて利益も少なくなるので、ケース1と同じ1株130円になった時に売却するとしても手元に残る利益は
( 130 - 100 ) × 9090 = 272,700
となり、27万2700円が利益になります。
買い付け時のわずかな差が将来の利益に大きく響いてくるのが実感して頂けたかと思います。どんなお金持ちの投資家であっても、資金量には普通は限界があるので、買い付けの単価を1円でも下げる努力をすることは非常に大切です。
利回りでみると、100円買い付けの場合が30%であるのに対して、110円の買い付けの場合は27.2%になります。
どちらの場合も同じように株価が130円の時に売り抜けたにも関わらず、手元に残るお金は決定的な差が出てしまうのです。
1回あたりの取引での差は3%弱の差に過ぎませんが、このような取引を何回も繰り返せば、この差はさらに大きくなります。(株式投資は手元に残ったお金をそのまま投資すると複利の作用が働くので、この場合は投資の回数が増えれば増えるほど両者の差は拡大していきます。)
3%の差を10回繰り返せば、この両者の間の利回りの差は34%にもなりますし、100回繰り返せばその差はナ、ナント! 1900%にもなります。1900%といえば、実に19倍です。何だか信じられませんね。
株式投資はじめる年齢や投資スタイルによって差が出るとは思いますが、投資を長い間続けていれば、どれだけ長期投資をしている人であっても、人生の間で100回以上は取引をするような気がします。
こう考えると、買い付け時の1円の差も馬鹿にできませんね。
ブログを書いていて自分が一番驚きました(笑)
これからより気をつけようと思います!